プロポリスのアルコール抽出
プロポリスは、ミツバチが巣を守るために樹液をミツバチが作り出す体液とを混ぜ合わせたものです。実際のプロポリスは泥のような状態で、80%は蜜ロウや樹脂になっています。この状態では人が食べるのは不可能です。そのために、この塊から人の体に良いプロポリスを抽出しなければなりません。
プロポリスの抽出方法
プロポリスを抽出する方法には、「アルコール抽出」「水抽出」「ミセル抽出」など方法があります。
アルコール抽出
プロポリスは脂溶性なので、水には溶けにくい性質です。そのため古くからおこなわれていたのが、アルコールでプロポリスを溶かす方法です。アルコールでプロポリスの殺菌もでき、簡単にできる抽出できるので、もっともポピュラーな抽出方法です。
水抽出
水抽出は、アルコールを使わずに水だけで抽出する方法です。抽出までに時間はかかりますが、アルコールを使用していないので飲みやすいのがメリットです。
ミセル抽出
アルコール抽出したプロポリスからアルコールを蒸発させる方法が、ミセル抽出です。アルコールを蒸発させたプロポリスを乳化(ミセル化)させてグリセリンを加えます。刺激の少ない飲みやすいプロポリスが作られます。
アルコール抽出方法のメリット・デメリット
これらの抽出方法の中で、ポピュラーな「アルコール抽出」のメリットおよびデメリットについて考えてみます。
アルコール抽出のメリット
アルコール抽出は、プロポリス作りでは昔からおこなわれていた方法で、現在も多くの業者が採用しています。
多くの成分が抽出できる
プロポリスの原塊は脂溶性なので、水には溶けにくい性質になっています。アルコールはこの塊を溶かすことが可能です。アルコールに浸すことで成分を効率的に抽出できます。
長期間保存できる
アルコール抽出法は、アルコール自体に殺菌効果があるために、ワインのように添加物を使わずに安全に長期保存が可能です。
価格を抑えられる
アルコール抽出は簡単な方法で、プロポリスの成分をより多く抽出できるので、コストも低く抑えられます。
アルコール抽出法のデメリット
効率的にプロポリスの成分が得られるアルコール抽出ですが、デメリットもあります。
その代表的なのが「飲みづらい」という感想です。アルコール抽出で、熟成しても完全にアルコールがなくなるわけではありません。お子さんやアルコールが苦手な人には、刺激が強く感じられるかもしれません。しかし、アルコール濃度としては1%以下なので心配はありません。何かに混ぜて飲めば気にならないでしょう。
(参考)
プロポリスのアルコール抽出
https://www.learn-french-in-france.info/061.html
自分に合ったプロポリス選びを
アルコール抽出法でのプロポリスの刺激に抵抗ある人は、その他の方法で抽出したプロポリスを選ぶことも選択肢のひとつです。比較検討して選ぶことが大切ですね。